加工食品の材料メーカー研究所を訪問
最新鋭施設で研究員のお話受講
(2010/12/18)
加工食品には様々な原材料が使用されています。
このほど、加工食品に使用する材料メーカーの研究所を高校生が訪問、学習を行いました。

普段食べる菓子や食卓に出る加工食品そのものは知っていても、原材料についてはあまり知る機会がない生徒たち。
初めて知る企業と製品、仕事内容だけに、たいへん貴重な学習機会になりました。

生徒たちは最近完成したばかりの研究所内プレゼンテーションルームで会社と製品の概要などの説明を受けた後、研究員の方から仕事の様子や面白さなどについてのお話を聞きました。
仕事に対して真剣に、そして情熱とやりがいを持って取り組んでおられる様子に生徒もお話に聞き入っていました。

講義の後は所内見学です。最新鋭の研究設備が整った広い所内施設と様々な部署での研究員の皆様の真剣な仕事風景の見学。いずれも初めてのことばかりです。
驚きと発見の訪問学習、2時間があっという間に終了しました。




建設会社の仕事の厳しさと喜びを学ぶ
設計の仕事について生徒のQ&A
(2010/11/29)
大きなモノ作りとも言える建設会社での学習が行われました。
会社の概要や建設実績、建設技術の説明を受けた後、生徒からいくつもの質問が出ました。

建設の仕事で大切にしないといけないことは?
「品質と工期です」
品質は当然のことながら、工期は絶対に守らないといけないことについて理由の説明を聞きました。
仕事をする上で大切だと思う事は?
「基本的な仕事をきちんとこなし、その上で常に自分で考える習慣を身につけることが大切ですね」
仕事をしていてうれしいことは?
「自分が関わった建物を久しぶりに眺めるとき、懐かしさとうれしさが湧き上がります」

生徒にとって意外だった回答もあります。
その回答は「忘れてしまったな。無かったと思うよ。自分で選んだ仕事だからあまりそんなこと思ったこと無いと思うよ。忘れたな」
これは生徒から出た「仕事をしていてつらかったことは?」という質問に対する回答です。
さまざまな難しい課題や問題を解決して仕事を成し遂げ、「つらい」を「達成感」「充実感」に変える仕事の喜びのことを、ご担当者の熱のこもったお話を思い出し、いつか生徒も理解する日が来るものと期待しています。 


小学校で「会社の仕事」出張授業
ゲーム会社の社員の方が訪問
(2010/11/10)
ネットを通じてゲームなどのエンターテインメント・サービスを行う企業による、小学校への出張授業が行われました。

社員の皆さんが学校を訪問、会社の仕組みや仕事の役割分担、チームワークなどについての話をしました。
ネット上で提供されているサービスからは分からない「会社の仕事」についての学習です。

子どもたちは会社ではいろいろな専門家が仕事に関わっていること、サービス向上のために常に努力を続けていること、いかに楽しいゲームを提供できるかを考えて実現する努力をしていること、などについて知ることができました。
子どもたちにとって初めて知ることばかりですが、実際にサービスを「作っている」人たちによる授業は具体性があって実感がこもる充実した学習になりました。 







 医療機器企業の徹底した仕事へのこだわり
製品に対する「考え方」に驚き
(2010/11/1)
人の健康に直接関わる製品である医療機器の企業。生徒がそうした企業の考え方や仕事の内容に接することはあまりありません。しかし実際には私たちにとって大切な製品です。

生徒はその医療機器企業での訪問学習を行いました。生徒が知ったのは、会社の徹底した「仕事」へのこだわりです。
何よりも人の健康で快適な生活の実現を目指すことを第一に大切にする、会社のポリシーと製品に対する「考え方」を学びました。
医療機器は製品の「高い品質」と「使用者の正しい知識と使用法」の2つが一体になって初めて安全で最適・最高の能力を発揮する、という会社としての考え方が徹底していることです。

製品の販売と同時に知識・情報や使用法の普及にも同じように力を入れています。生徒は製品が販売される前後、このような考えのもとに多くの努力がなされていることを知りました。
形が残らない見えない努力ですが、生徒の「製品」に対する見方も変わり、「仕事」というものに対する考え方も変わったに違いありません。












 
ネットの機能を活用したコミュニケーションの新しい仕組み
具体的な利用法や可能性、ルールも理解
(2010/10/24) 
電話が私たちのコミュニケーションの物理的制約の一部をはずしたのと同様に、インターネットは時間・情報量の制約など更にコミュニケーションの多くの制約をはずしました。そして私たちの生活やビジネスを大きく変化させて関連企業とサービスが増え、新たな大きな産業へと成長し続けています。

このほど高校生が訪問した企業もその一つです。同社で行われている新しいビジネスの仕組みと具体的な使われ方、そして社会で期待されるその役割についてのお話を聞きました。仲間で様々な情報を共有する、時間都合に合わせてコミュニケーションする、多くの人と同時に作業をしたりゲームを楽しむ、より多くの人に情報発信するといった機能を生かした新しい仕組み、スペースの提供です。

すでに多くのユーザーの知恵と工夫で活用の場面、可能性が広がり、利用方法とメリットも日々増加し続けています。一方でこのスペースは私たちの社会の中に生れ、新しく登場した社会です。社会ですから法律やルール、マナーを守る必要があります。生徒たちはそこでのルールやマナーも学習しました。

社会が大きく変化し、新しい産業が次々に拡大している状況について直接企業を訪問して学習する体験は、インターネット・携帯電話が当たり前に存在する社会で育った世代にこそ必要な経験だと考えます。新しい時代のベンチャースピリットを感じてもらうことにも期待しています。












ソフトウェアっすごい
ICT企業でプログラムの役割を発見
(2010/9/10) 
「パソコンで使うソフトウェアのことは知っているけど、他にどのように使われているのか知らなかった」
中学生がソフトウェア企業を訪問した時の素朴な感想です。

訪問先のご担当者からは、社会のさまざまなシステムや製品にソフトウェアが使用されて、これがないと機械も動かず、便利なサービスも受けられないことの説明を受けました。具体的な製品やサービスを通じてソフトウェアの役割と働きの説明を受けました。
生徒にとって初めて知ることだらけですが、現在では生活に不可欠のものであり、それを生みだす仕事の魅力について知ったようです。

形が見えない、構造や技術が見えにくい「仕事」であるだけに生徒向けの説明は難しいのですが、分かりやすいご説明を受けました。
また新しい学習スタイルができたようです。





仕事への真剣な姿勢と表情、そして充実感
製薬会社で多くのことを学びました
(2010/8/10)
高校生が製薬会社を訪問しました。
厳重な品質管理のもと、医療用医薬品などを生産している歴史ある会社です。
人々の命と健康に関わる医薬品の研究開発、生産は、いつの時代も若者にとって興味、関心がある仕事です。

医薬品の研究開発から生産、販売までの一連の仕事にはそれぞれの段階で専門的な知識や経験が求められます。
高校生は工場で医薬品製造の流れと各段階での仕事の役割、厳しい管理・注意の徹底など真剣な仕事の様子を見学しました。
皆さんの充実感に満ちたお仕事の姿や表情に触れることで、仕事へのやりがいや喜びについても学ぶことが数多くあったに違いありません。

企業活動の現場を訪れて製薬の仕事についての理解を深め、その結果多くの若い優秀な力が仕事の仲間に加わることになれば素晴らしいことです。


「化学という仕事はすごく役立っているし、面白い」
こんな製品や場所でも使われているんだ
(2010/8/8) 
化学企業はどんな仕事をして、製品はどこに生かされているのだろう。
私たちの身近にある「化学」製品を通して化学の仕事の魅力を理解しました。

中学生が訪問したのは化学原料を製造する企業。原料なので私たちが目にすることはありませんが、それが使用された製品は世の中で欠かすことができない製品として溢れています。

これまで不可能であった性能や機能も化学の力によって実現しています。「えっ、これも化学製品?」、「鉄よりも強いの?」、「そう言えばどこでも化学製品が使われているかも」。普段意識していない日常生活で当たり前になっている製品だけに、そこに改めて化学の「存在」を知ると驚きも関心も大きくなります。

「理科離れ」と危惧されているようですが、本当は化学に興味がある生徒はたくさんいます。
理科への興味、関心が育つ最も大切な時期である中・高校生は、ほんの少しのきっかけで想像力を働かせて化学の世界を大きく広げます。
理科離れと嘆くだけでなく、いろいろなシーン、レベルでその魅力を伝える具体的な行動も必要なようです。


図書館の業務をトータルにサポートする企業
中学生が拠点を見学、仕事の役割と工夫を学習
(2010/6/26) 
図書館に約300万件もの図書データを提供し、図書館向けに書籍の「装備」や発送を行う企業の物流拠点を中学生が訪問、見学しました。

図書館は毎年数多くの新しい出版物を購入して、利用者の要望にこたえています。しかし、たくさんの図書の中から必要な図書を選ぶためには、多くの図書情報の中から必要なものを選択するという大変な手間と時間を要します。さらに図書館の本には、背ラベルやバーコード、汚れや破損防止のためのフィルムコート、さらに最近はICタグなども貼る「装備」という作業が必要です。実は図書館の見えないところでは大変な仕事がなされています。

これら図書館の多くの作業をサポートすると共に、図書の分類や検索などための大きな情報システムを提供する同社の仕事と役割について学習しました。

私たちの身の回りの商品・サービスの裏側では、このように仕事をする皆様の知恵や努力、工夫がたくさん盛り込まれ、また最近では高度で便利な情報システムが働いていることを知る貴重な機会になりました。
ロングセラー商品を通じて“仕事”を学習
秘訣は「反省から生まれる改良」 中学生が食品メーカー訪問
(2010/6/19)
超ロングセラー商品を持つ食品メーカーを訪問した生徒が、企業が消費者の好みに合った新しい商品を日々開発、提案し続けていることを学びました。

一方で、既存の商品を常に改良しながら、長い間消費者の期待に応えることができるように努力も続けていることなど、企業の仕事のたいへんさや醍醐味について知る貴重な機会を持つことができました。
店頭に並ぶ商品が出来るまでには、どのような味、価格、パッケージが良いかなどについて市場調査をし、多くのアイデアの中から試作品を作り、それを大勢の人に評価してもらって商品化の決定がなされることも知りました。

このように多くの手間と時間をかけて商品が出来ることを知るのは初めて。普段お店で気軽に買う商品からは想像していなかったことです。
「味や価格、パッケージデザインなどについてみんなで話し合って改良し、もっと売れるように、ロングセラーになるようにと努力をします。反省が大切なんです」。改良への努力がロングセラー商品を生み、育てていることを理解できたようです。

 国立極地研究所「中高生 南極北極科学コンテスト」
今年も調査・実験アイデア募集開始
(2010/6/15)
国立極地研究所の「中高生 南極北極科学コンテスト」募集が今年も始まりました。
7回目の募集となります。

学校サポートセンターでも理科教育振興支援の一環として募集にご協力しています。是非とも中・高校生らしい研究アイデアのご応募をお願い致します。

「もしも自分が南極や北極に行くことができたら、こんなことを調べてみたい」、「日本ではこうなるが、南極や北極ではどうなるのだろう」といった観点から、生徒らしい関心、疑問から出た観測や実験アイデアの提案を広く募集しています。

選抜されたアイデアは実際に南極や北極で研究者によって実験等が行われます。自分たちが暮らす地域の自然や産業、産品などと結び付けた研究アイデアなどでも発想しやすいのではないでしょうか。詳細はこちら。

企業の皆様の学校への出張授業
学校からのニーズでNPOのサポート拡大
(2010/5/24)
企業訪問学習と並び学校からの要望が多いのが「出張授業」。
企業の社員・スペシャリストの皆様による授業を望む学校が数多くあります。

普段お話を聞く機会がない業種・分野の皆様の仕事内容や、努力・工夫、やりがいなどについての授業にはたくさんの要望があります。
これまでも企業訪問学習と連携させた出張授業や、修学旅行先の都内でお話を聞く機会を設定するなど、希望に沿って可能な限り対応してきました。
今後はこうした条件を少しずつ広げていき、学校への出張授業サポートを充実させることにしました。

ご協力いただくのは、ICT、ネットサービス、食品、医療・医薬、建設、エネルギー、映像制作、専門学校など多様な業種・機関の皆様です。
専門家の立場から生徒へのアドバイスや助言なども組み入れてもらいます。

希望する実施日時、業種などの学校希望に沿って調整、出張授業を実現します。(専用申し込み書)
詳細は学校と調整することになります。

※企業の皆様のご協力が必要ですので、サポートできる学校数には限りがありますが、少しずつサポート数を増やしていく予定です。
コンビニ・チェーンについて学習
フランチャイズの仕組みなど
(2010/4/28)
コンビニ・チェーンについて中学生が学習活動を行いました。
普段何気なく利用しているコンビニですが、新製品の開発、売り上げアップのための工夫などさまざまな努力があることを学びました。

コンビニは本部とお店がお互いの役割を分担しながらビジネスを展開しています。本部はお店のブランドやお店経営のノウハウの提供、指導研修、商品開発と商品の供給などを行います。「多くのお客様にお店に来ていただいて、商品を買ってもらうために加盟店をバックアップすることが本部の重要な役割です」と説明を受けました。

お店でもさまざまな工夫や努力が行われています。弁当やソフトドリンクなどよく売れる商品を店内にいかに効果的に配置するかが大切なのだそうです。目立つように商品を置くためのいくつもの工夫もなされています。

コンビニ・チェーンで重要な役割をするお仕事があります。「ストアアドバイザー」です。本部とお店をつなぐ重要な役割を担っています。本部の情報をお店に伝えたり、お店の指導も行います。逆にお店の状況や声、お客様のニーズなどを本部に伝えます。
生徒が初めて知ることもたくさんありましたが、コンビニの仕組みが具体的に理解できたようです。
「造船は総合組み立て産業」
最先端の設備・機器、技術、情報のかたまり
(2010/3/9)
中学生が造船会社で訪問学習を行いました。

海外から石油や天然ガス、穀物、鉄鉱石などの資源を輸入する日本にとって、それらを運ぶタンカーやバルカーなどによる海運がたいへん重要な役割を果たしています。
国内でも海運は大量の物資を効率よく低コストに運ぶ主要な輸送機関としての役割を担っています。

これらの巨大な船を造るためには数多くの経験と高い技術力が必要です。
生徒が初めて知ったのが、造船産業が「総合組み立て産業」であるということ。大きな船には船体に使用される鉄鋼をはじめ、大きなパワーを出すエンジンや各種機械・設備、レーダーなどの通信・電子機器というように各分野の最先端の技術や製品が組み込まれています。

これらの機器・設備の中から製造する船にとって最適なものを選択し、製造スケジュールの中で組み立てていくことが大切です。
そのためには船本体を造る高い技術力と共に、船に搭載する様々な技術や機器に対する豊富な知識や最新情報を有していることが重要です。造船はこれらを組み立てていく「総合組み立て産業」なのです。

生徒たちは完成した船からは想像できない長い時間と皆さんの努力、そして数多くの先進技術が結集していることを学びました。


お客様の声を商品に反映させる努力を学習
通販会社を中学生が訪問
(2010/2/11)
通信販売の大手企業を中学生が訪問学習しました。
生徒たちは、同社の通販が高く評価されている理由や、お客様の利便性を生み出す物流の仕組みなどについて学習しました。

必要な商品を居ながらにして注文でき、すぐに届く通販は今では社会のシステムにしっかりと根を下ろし、広く利用されています。こうした通販のシステムと利便性を学習しました。

お客様の要望に沿ってメーカーと共に商品開発を行う努力や、新しい仕入れの仕組みによって低価格を実現していることなど、膨大な数のお客様を抱え、直接その声を聞くことができるからこそ実現できる仕組みを学びました。

エネルギッシュな社員の皆さんの働かれているオフィスを見て、通販のことをより実感を持って学習できたようです。
2009年活動結果概況
サポート生徒数30%増、高校支援が増加傾向
インフルエンザの影響も
(2010/1/3)
2009年は新型インフルエンザの感染拡大があり、訪問学習活動にも大きな影響がありました。延期や中止がありましたが訪問先の皆様にご理解いただき無事終了しました。

そして2009年は前年に比べてかなり多くのサポートを行い、生徒数で約30%増になりました。

2010年も前年比同程度の増加を見込んでいます。
中でも高校サポートの増加が一つの傾向と言えます。

専門家による生徒向け講話サポートも要請が増えているのも傾向です。
企業や研究機関の皆様からお話を聞く学習です。
普段お会いできない皆様からのお話を聞く貴重な機会です。
2010年も数多くの出会いを生み出します。
新年も宜しくお願い申し上げます。