行政機関の仕事の専門性と役割を実感
現場訪問で深まる仕事への理解
(2011/11/04)
中学生が都内の国の行政機関で学習活動を行いました。
生徒たちは緊張ぎみに訪問、大勢の職員の皆さんが働き、大勢の人が建物に出入りする様子に驚いていました。
学習が始まると、省内には数多くの部署があり、それぞれ国全体に関わる専門的な仕事が行われていることを、ご担当者から具体的に紹介されました。

事前学習である程度のことは知っていましたが、実際に訪問して実感して行政機関の仕事への理解が深まったようです。
「国全体でしなければならない仕事がこんなに多くあり、その1つ1つが無くてはならない専門的で大切な役割を持っていることを知りました」と感想を話していました。

教科の授業や訪問前の事前学習で学んだことも、現場で実際に「見学」するとリアルにイメージが広がり、働く皆さんの思いもしっかりと伝わってくるようです。仕事の役割とやりがいを理解する絶好の機会になりました。 


オープンキャンパスに全国から参加
高校生の学校見学を同行サポート
(2011/9/20)
夏から秋にかけて多くの大学や専門学校でオープンキャンパスが開催されています。
受験を目指す生徒や保護者などが訪れて構内見学、受験相談をしたり、学部・学科の説明や模擬授業を受け、進学先のことを少しでも理解しようと一生懸命です。
学校側も現役学生の協力を得て、きめ細かな案内や説明に努力しています。

都内にある学校には、全国各地から高校生などが連休などを利用してオープンキャンパスに参加します。
新幹線や飛行機、あるいは高速バスを利用して泊りがけで複数の学校を見学するケースもあります。

NPOではこうした生徒のオープンキャンパス同行のお手伝いもすることがあります。
どうしても不慣れな土地で移動に不安もありますので、キャンパスツアーや受験相談にも一緒に参加します。
高いビルの校舎、広い敷地のキャンパスなど各大学の施設に驚き、きれいでオシャレな学食やトイレに感激し、難しそうな模擬授業に不安になり、入学前から学生サークルに興味津々になる子どもたちです。
みなさん頑張ってください。 

 医療に関わる企業
初めて知る医療機器の役割と仕事
(2011/8/20)
生徒たちが医療に関する仕事としてイメージするのが、病院やそこで働く医師・看護師、製薬企業です。
最も身近で分かり易い施設、職業、そして企業です。

私たちは、病院や製薬会社への訪問学習も各企業にお願いしますが、病気の診断・分析・治療のための医療機器を製造または販売する企業の訪問学習を準備することもあります。
普段聞いたことがない企業名だけに、生徒たちは最初は戸惑います。

しかし、病気の診断から治療へと向かうプロセスを理解すると、検査・診断の大切さ、病院などではこうした最新の機器が使われていることを知り、機器を作り医療現場に提供するこうした企業、仕事の存在を初めて知ります。
医療機器の性能の高さ、人手を省く機能のことも知ります。

このほど訪問した企業でも、生徒たちは初めて機器の前に立ち、コンピュータ制御で自動で動くボックス型の機器の様子に最初は戸惑っていましたが、説明を受けて次第にその役割や性能を理解していきました。
病気の診断は人が試験管を振って分析するもの、というイメージと、目の前の機器の働きがなかなか繋がらなかったためですが、病院や検査施設で数多くの検体を、スピーディに、そして高精度に検査するために不可欠の機器であることを知り、大いに納得したようです。

訪問学習を通じて生徒の医療に関する仕事、産業の世界が大きく広がったようです。
すでに知っている産業、企業についての学習を深めるだけでなく、産業や仕事の新たな世界を広げることも訪問学習の役割です。 

ゲーム制作会社、若い社員の皆さんのエネルギー実感
リラックスした雰囲気と仕事への真剣な姿勢
(2011/8/3) 
クリエイティブな仕事の場での訪問学習は、訪問する生徒にとっていつも社員の皆さんの仕事へのエネルギーを感じられる機会です。

今回訪問したゲーム制作会社では、若い社員の皆さんが好奇心旺盛で、生徒が訪問すると何事かと興味津々、のぞきに来られます。
生徒の顔を見ると「あれっ? 中学生?」と一瞬驚いて、次に「こんにちは」と笑顔で出迎えてくださいます。
社員の皆さんの大変にリラックスした節電モードの服装や、社内の休憩室に転がる遊び道具に生徒も驚くことばかり。

しかし、会社や仕事の話になると真剣な説明が続き、特に「楽しませる」ということには常に工夫をし、努力を惜しまないことを話してくださいました。
生徒の質問に対しても手抜きなく回答してくださいました。

集中した作業が必要なクリエイティブな時間と、気分転換するためのリラックスの時間。
生徒たちは仕事をする皆さんの上手な切り替えと、仕事に対するエネルギーを今回の訪問でも感じることができました。



専門家の皆さんとの会話
知識だけでない、仕事への自信と誇りも学習
(2011/6/23) 
専門知識や専門技術、多くの経験、ノウハウを持ち、国家資格などを必要とする専門家は、時代や地域を問わず必要とされ、人々から頼られる存在です。多くの分野で数多くの資格があり、専門家が活躍しています。専門知識、技術を生かして震災後の復旧、復興にも大きな力になっています。

生徒の訪問学習先としてこうした専門家や、専門家が組織する法人・団体を訪問することがあります。
皆さんがどのような社会的役割を担い、日々どのような仕事をされているのか。資格を取るためにはどのようにすればいいのか、仕事のやりがいは?といった、生徒が皆さんに聞きたいことはたくさんあります。

このほど生徒が訪問した職能団体では、幹部の方から仕事についての具体的な話を聞き、質疑を行って充実した学習が実現できました。生徒たちは仕事内容について十分な理解を図ることができただけでなく、直接会話をすることで皆さんの仕事への誇りや熱意を肌で感じ取ることもできたようです。

やはり、直接会ってお話を聞くことに勝るものはありません。これからも多くの分野の専門家の仕事を学ぶ機会を作っていきたいと思います。
身近にあった世界トップシェア企業
中学生が企業の仕事と実力を発見
(2011/6/8) 
生徒が住んでいる地域に世界的に高いシェアを持つ製品の製造工場があることを知りました。
このほど化学企業本社を訪問した中学生は、学習を通じて、企業のこうしたすごい実力や製品力、世界に誇る高い技術力について知り、そのシェアに驚くと共に、地域にこうした誇らしい企業があることを発見することができました。

企業の事業内容については、身近に住んでいても、意外に知らないことが多いようです。
特に製品が原材料などの場合は、その用途を含めて何を製造しているのかも知らない場合があります。
今回は、訪問した企業のご担当者から、原料を使用して作られる製品を分かりやすい事例で具体的に説明を受け、用途と製品の特徴・特性についても学びました。
現在も精力的な研究開発によって新しい製品も次々と開発されていて、私たちの生活シーンに登場するのを待っているそうです。

これからも生徒の化学への興味・関心を広げるためにも、化学企業への訪問学習活動を積極化させる予定です。
若い人にはもっと化学に興味を持ってもらいたいと思います。6年後の成人への期待です。 





 7〜9月の生徒の学習活動にも影響
企業の節電対策など、平日の休日化で
(2011/5/30)
全国的な電力不足に対応するため、企業ではピーク電力対策や節電対策の努力がなされています。
業種、事業内容によって対策は異なりますが、特に7月から9月まではこうした対策によって企業訪問学習にも影響が出る見込みです。

企業が土・日曜日に仕事をして、平日を休日にする対策や、就業時間をずらす予定をしている場合は、学校の学習活動に影響があります。
企業によってはこれから3ヵ月間の具体的な対策を決めるところもありますので、夏休み期間中の学習や、夏休み後の9月に予定している学校は、再確認が必要でしょう。

また、訪問する側として、訪問先の就業時間への配慮、訪問時間厳守など、訪問先に極力負担をかけない計画、取り組みが求められます。 
クリエイティブな仕事とビジネス
面白さと厳しさの両面を学習
(2011/4/28)
出版やデジタルコンテンツなどの制作を行うクリエイティブな仕事をする企業は、生徒の訪問先が管理部門であり、生産現場そのものです。そのためそこにはいろいろな仕事があります。

生徒が訪問したゲーム制作企業では、まず社長が創業時のことや組織の説明を行い、次に企画、制作、広告の各担当者から仕事の流れなどのお話がありました。
ライバルや時間との競争のこと、予算と利益のこと、制作にあたっての個人的こだわりや仕事の面白さなど、普段聞くことができない仕事の話が出ていました。
外部の専門家との協力についても知りました。

実際の仕事現場は見ることができませんでしたが、生徒にとっては厳しいビジネスの現実も知ることができ、それまで想像していた楽しいだけではないリアルな仕事の世界を感じることができたようです。 


児童生徒のサポートを開始しました
ご協力企業と組んで「楽しみを運ぶ」役割
(2011/4/15) 
大震災の影響で各地に避難された家庭の子どもたちの中には、新しい学校で学習を始める子どもも多くいます。
たくさん遊び、たくさん学び、たくさんの友だちを作って欲しいと思っています。
すでに多くの友だちができて、ワイワイガヤガヤ元気に遊んでいるとの連絡も受けています。

学校サポートセンターでもサポートを開始しました。
個別に避難された家庭では、学校での学習教材等は整っていても、実は家庭での学習に必要なものが不足しています。
学校サポートセンターではこうした文房具や教材、図書、そして楽しい企画を通じた支援を行っています。
ご協力企業の支援で、子ども参加型の学習企画も計画・準備を始めています。

大規模な支援はできませんが、子どもたちに「楽しみを運ぶ」というスタンスで、少しワクワクが入った支援を行います。
おかげさまで多くの企業の皆様からも応援、協力をいただいております。
少しずつ、子どものニーズを見つけながら一歩ずつ前進していきたいと考えています。
ご協力のお申し出に感謝します
児童生徒へのサポートについて
(2011/3/30) 
この度の大地震により被害を受け、また避難を余儀なくされている児童生徒に対する今後の支援活動のご案内に対しまして、多くの皆様よりご賛同とご協力のお申し出を頂戴致しまして有難うございます。

今後の地道なサポートのための態勢を整えるため皆様の力をお借りし、児童生徒のニーズにあった支援を順次企画、行って参ります。
皆様の更なるご理解、ご協力を宜しくお願い申し上げます。 
東北地方太平洋沖地震と学校
学校の先生方の懸命の努力
(2011/3/21) 
大震災による被災地では懸命な救助、復旧活動が行われています。
今週は卒業式を予定していた学校も多く、避難所になっている学校では先生方が大変な努力をされています。
学校サポートセンターでも今後の学校、児童生徒に対するサポートについて検討、計画しております。
皆様のご協力をお願い致します。 
東北地方太平洋沖地震について
(2011/3/12) 
 この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
私共がこれまでにサポートして参りました学校がある地域での被災も報じられております。
皆様のご無事といち早い復旧、復興をお祈り申し上げます。
新メニュー開発の最前線
外食企業で真剣な仕事現場を見学
(2011/3/1) 
外食産業はさまざまな業態が生まれ、日々進化、成長を続けています。
これだけの店舗数、種類、そして多彩なメニューが揃い、料理品質やサービスが高い水準を持っている日本の外食産業は、日本の魅力、財産でもあります。消費者にとっても大変有難いことです。
生徒にとっては外食産業の中でも手軽に利用できるファストフードやファミレスは馴染みがあります。

このほど生徒が訪問して学習したのは、外食企業の本部。
日々懸命に行われている新メニューの開発、店内での接客サービス向上の努力、いかにお客様にお店とメニューを知ってもらい来店してもらうかといったPRの仕事など幅広く学習しました。
お店やメニューのPRの仕事は、ホームページやお店のメニューブック制作の細かいところまで気配りして行われています。料理の写真一枚も気を抜くことができません。多くの人が関わり、懸命に開発した料理なので写真1枚にも真剣です。写真を通して開発した社員の気持ちをお客さんに伝える必要があるからです。

生徒はご厚意で新メニュー開発の試作キッチンを見学、責任者のお話を聞くことができました。
全国のお店で提供するメニュー開発のホットな現場は普段は見ることができないことですので、とてもインパクトのある学習になりました。
料理の味とともに大切にしている接客についても学びました。同社では接客時の「ホスピタリティ」を大切にしています。その言葉の意味と、それを大切にしている理由を真剣に説明していただくことで、生徒にも皆さんの「仕事の顔」が見えてきたようです。

外食企業では、生徒が思っていたよりもはるかに大勢の各部署の専門家が関わり、さまざまな思いを込めて仕事に取り組んでおられることを知ることができました









公共インフラの仕事を学習
ブランド・タグは無いけれど地道な技術開発
(2011/2/23)
私たちの生活に不可欠でありながら、普段は当たり前のように利用している公共インフラ。
社会資本である道路や橋、ガス、水道などは使えなくなって初めてその役割、有り難さに気付くことが多くあります。
日常生活に支障を及ぼすためその整備と日々のメインテナンスは重要な仕事です。

中学生が学習に訪問したのは、土木事業を行う企業の研究所。
毎日目にしていて利用しているのですが、さまざまな工夫や技術開発がなされていることについては知る機会がありません。
訪問した研究所では環境にやさしい工法や地域の気候、生活環境に合ったものとするため、日々新たな技術開発がなされていることを知りました。

公共インフラは、出来上がった施設には一部を除いて会社名もブランド名も付いていません。
しかし、目立たなくても、もっと良いものを開発して不便なく、快適で役立つものを提供しようという研究所の皆さんの思いがあることを学ぶことができました。
訪問した翌日から、生徒の視点も意識も変わっていったに違いありません。 












「会社を作る」も選択肢
新進企業経営者の講話を開催
(2011/1/20)  
新進企業の経営者による授業を実施しました。
講話のスタイルで実施しましたが、生徒は経営者が夢を抱いて立ち上げた会社の業務内容以上に、会社を設立したことに対して強い関心を持ちました。
会社を作るための目標作りと計画、努力、工夫などのお話もありました。
働くことは企業に就職したり、資格を取って仕事をすること、と思っていた生徒にとって今回のお話は「仕事の仕方」についての新しい選択肢の発見になったようです。

将来の仕事の仕方として、自分で新しい仕事を作る、会社を設立する、お店を経営するといった選択肢があることを知る貴重な機会になりました。

2011年も多くの学校を訪問
活動のためのエネルギーを充填します
(2011/1/12)
訪問学習のサポート準備前に、サポートするほとんどの学校へ打合せに出向きます。
そこで学校の先生と諸確認や打合せを行い、場合によっては訪問学習以外の「様々な話」をします。
この「様々な話」だけで1時間近く行うこともあります。年間かなりの時間になりますが、先生からは学ぶことが数多くあります。
  
学校教育の専門家である先生からのお話は、サポート活動充実にとり欠かせないだけでなく、話をしていると先生方の教育への情熱を感じることができます。
それが私たちのサポート活動のエネルギー源になります。
2011年も多くの学校で先生とお会いする予定です。
新年もエネルギー充填へのご協力宜しくお願い致します。