お客さんに来店してもらうための努力
流通系企業の製品開発・販売の極意を学習
(2012/11/25)
中学生が大手流通系企業での学習活動を行いました。
店で商品を売るために、店内表示や装飾などお客さんが見えるところ以外に社員の皆さんの数えきれない努力があることを学習しました。

訪問した生徒たちは学校での事前学習で企業のホームページを見て全国にたくさんの店舗があり、数多くのグループ企業や協力企業があることを知り、さらに会社で企画・開発したプライベートブランドが続々と製品化されていることを理解して訪問しました。

訪問先では生徒が関心を持ったプライベートブランドを開発・販売している理由や、製品を開発するための努力、工夫について詳しく説明してもらいました。
さらに多くのお客さんに店に来てもらえるように実施している、さまざまなキャンペーンのことについても学習しました。
実施時期やキャンペーン内容について社内でいろいろな検討をすることや、そのための仕事について説明してもらいました。
「お客様に喜んでいただくための企画、多くのお客様に買い物に来ていただくために何をすべきか、をいつも考えています。魅力ある商品を揃えることが大切ですが、同時にその魅力を多くのお客様に伝え、知ってもらうことも大切です」

商品開発の懸命な工夫や努力のことを具体的に理解したからこそ、そのことを多くの人に知ってもらい店に来てもらうためのPR・キャンペーンの意味や重要性、努力のことが十分に理解できたようです。 
医薬品会社で働く人たちの仕事への思いを聞く
医療・医薬分野を目指す高校生
(2012/10/9) 
高校生がこのほど医薬品メーカーで訪問学習を行いました。
生徒たちは医薬品の開発、製品化のためには多くの資金と長い時間がかかること、数多くの研究者の皆さんの地道な努力がそれを支えていることを知りました。

人の健康、命に関わる仕事ですから、企業として安全性も含めて医薬品に対する厳しい姿勢で事業に取り組むことが求められています。社員の皆さんも日々の仕事が担う役割の重要性を実感する機会があります。

「日々忙しく仕事をしていても、何かの機会に自社の医薬品を使用した患者さんの病気が改善に向かった話を聞いた時、『ふっと』自分の仕事が役立っていることを知り」、医薬品企業の事業の役割とご自身の仕事のやりがいを改めて実感するそうです。
将来、医療、医薬分野を目指す生徒たちにとって社員の皆さんの日々の仕事の様子や仕事への思いを知る貴重な機会になりました。

今年のノーベル医学生理学賞が京都大学の山中伸弥教授に贈られました。難病の仕組み解明や新薬開発、再生医療の実現への期待が高まります。
病気を治すという古くからの人々の願いの実現に、これから挑もうとする中高生たちにとっても新たな素晴らしい目標です。 
小学生の訪問学習体験
訪問先企業様がブログで学習の様子を紹介
(2012/9/22) 
NPO学校サポートセンターでは、中学生や高校生と共に小学生の訪問学習サポートも行っています。
2005年からサポートしている新潟の小学校は都内で毎年児童が数名ずつの班に分かれて、様々な業種の企業を訪問する学習活動を行っています。

このほど、訪問先で小学校英語関連の書籍や教材の出版社様が訪問学習の様子をブログで紹介してくださいました。
本の改装や豆本作りに挑戦したり、本の制作で使用する「色見本」を初めて見て驚くなど、出版の仕事について学ぶ子どもたちの一生懸命でかわいい様子が見られます。是非ご覧ください。

ここから訪問先出版社様のブログが開きます。 
エンジニアリング企業の仕事って?
社会的役割と実績紹介でしっかり理解
(2012/8/23) 
「自社の技術も含めて世の中にある様々な技術を集めて役立つものを作る仕事です」
エンジニアリング企業を訪問した生徒にご担当者から自社の事業について説明がありました。
「インフラなど長期間にわたり社会に残るものを作る仕事、次の社会と未来を作る仕事と言ってもいいですね」

世界を舞台にした数多くの事業展開の中から、石油天然ガス採掘プラットフォームなどの海洋構造物、広い空間を持つ空港ターミナルや高層タワー等の特殊鋼構造物の事例が紹介されました。
完成したプロジェクトの写真を見ながらの説明で、エンジニアリング企業の事業内容を具体的な姿で理解することができました。

訪問する前に事前学習をしていても、エンジニアリング企業がどのような仕事をしている企業なのか、生徒たちは仕事の全体像を理解するのに少し手こずったようですが、社員の皆さんの分かりやすい説明で十分に理解できたようです。

様々な専門家や技術を集めて成し遂げていく仕事なので、全体を管理してまとめ上げる「プロジェクトマネジメント力」が重要になるということも学びました。この単語も初耳です。
「私たちは社会を根底で支える必須の存在になることを目指しています」
高い技術力と多くの実績を持つことに誇りを持つ社員の皆さんから、仕事への自信とかなり熱い気持ちを感じる学習になりました。 
今年も夏期の訪問学習を実施
新潟県立など3校が都内で訪問学習
(2012/8/2) 
新潟県立など3つの高校が夏期実施の研修旅行の一環として東京で訪問学習を行いました。
都内で行う研修旅行は毎年実施している活動で、その中の訪問学習は社会にある仕事への理解を深めると共に、仕事の役割について考え、望ましい勤労観、職業観を確立することを目的にしています。

3校共に生徒が数名から10名程度の班に分かれて、都内の企業・行政機関を訪問して各社の事業内容と役割、日々の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについての学習を行いました。
訪問先は医薬品、化学、食品、ICT、機械、建設、エネルギー、行政機関など多様で、生徒それぞれが関心を持った業種の企業等を訪問しました。事前質問を準備したり、生徒だけで宿泊地から地図を片手に地下鉄などを乗り継いで訪問する主体性を重視した体験です。

訪問先では事業内容の説明を受けたり、仕事内容のビデオを鑑賞したり、社員の方から今の仕事内容やご自身の働くことの思いについてお話をいただいた後、生徒が事前学習をもとに予め提出しておいた質問に対する回答もいただきました。
短時間の訪問でしたが、都内の皆さんが働く場所での研修で、圧倒的な実感が伴う充実した体験、研修になりました。
多様な仕事・企業が存在する福祉分野
生徒が知らないやりがいのある仕事現場を訪問
(2012/6/13)
福祉・介護関連の製品を製造している企業で訪問学習を行いました。
生徒のアンケート調査では、福祉分野を選択する生徒が多いのですが、実は福祉に関連する事業、仕事の裾野が広いことをほとんどの生徒は知りません。仕方がないことです。

将来、仕事を通じて自分の可能性を生かすためには、社会の現状をしっかりと知る必要があります。
例えば、介護やリハビリにとって、使用する機器、用具、用品は欠かすことができない大切な製品で、そこには製造者の数多くの工夫が込められています。そのことは、福祉の仕事に限らず、生徒が「仕事」ということについて考える上で素晴らしい学習テーマです。

ですから、福祉分野を選択した生徒には、可能な限り幅広い関連企業を訪問する機会を作っています。
福祉の仕事は、多様な企業、専門家の仕事が関わることで成り立っていることを知る機会です。生徒からは見えにくい隠れた主役がたくさん存在するのです。

今回訪問した生徒は、ご担当者から自分たちの製品が快適に、安全に使用してもらえるように利用者や専門家の意見を聞いて、いつも製品の改良や新製品の開発を続けていることを具体的な事例で説明していただきました。 
素晴らしい学習になりました。
世界に誇る部品メーカーの仕事
自信の技術力を維持・高める努力を知る

(2012/4/28) 
自動車部品メーカーで生徒による訪問学習が行われました。
自動車という完成した製品とは異なり、個別の部品のことを普段気にすることはないのですが、訪問学習によって生徒たちは部品の役割を学習しました。

部品のどれ一つが欠けても完成品にならないことはもちろん、日本のずば抜けた高い技術力を知り、日本のモノ作りのすごさを実感することができました。
ご担当者からは、各製品のどこが、どのように優れていて、自動車生産にどれくらい役立っているのかについて、具体的に自信満々に説明していただきました。

世界を圧倒する日本の技術力と、それを維持、向上させるための技術開発の努力。ご担当者の言葉から生徒が感じた熱気もすごかったようです。 
外食チェーン本社を訪問学習
初めて知る大切な役割と仕事内容
(2012/3/13) 
外食店を全国展開する企業本社を高校生が訪問しました。
店はいつも利用していても、本社があることを知らなかった生徒もいました。
本社は何の役割を持ち、何の仕事をしているのだろう。知らない事だらけです。

外食企業ではお客様に料理を提供し、お客様と接する店での仕事が最も大切ですが、それをサポートし、店が繁盛するように工夫する仕事も重要です。新メニューの開発、食材の調達と下ごしらえ、お客様への広告や集客イベント企画、人材の募集や研修、店舗からの人気メニュー情報の収集と分析、店舗経営のサポートなど、本社の役割はたいへん大きいことを学びました。ご担当者からかなり具体的に教えていただきました。

店舗と本社それぞれの仕事と両者のチームワークがとても大切なビジネスです。
「すごく興味を持ちました。こんな仕事があって魅力があることを初めて知りました」と生徒。これから生徒たちの仕事の見方も、外食店での料理の味わいも変わることでしょう。 
キャリア教育学習旅行に適した近畿地方
特色ある企業、国際的企業も数多く
(2012/2/21) 
昨年は大阪、京都、兵庫など近畿地方の企業にも多くの中・高校生が学習で訪問しました。
多様な業種の企業があり生徒たちも素晴らしい学習活動ができたようです。

特色ある企業、世界的に活躍する企業のエネルギッシュな仕事ぶりに感動したことはもちろんですが、訪問先の皆さんのフレンドリーで温かいご対応にも感激したようです。
大阪市内は地下鉄も多くて移動にも便利ですし、通りで生徒が道を尋ねると丁寧に会社前まで送ってもらうこともありました。学習を終えた後のランチに向いた美味しい店も多くて学習の楽しみも増えます。

堺市や東大阪市へ活動エリアを広げると、高い技術力、発想力を誇る企業も数多くて日本の産業の奥の深さを知ることができます。私たちなりに今後も訪問学習の新しい可能性を提案していきたいと思います。 
製薬会社を中学生が訪問
医薬品開発の努力と正しい使い方を学習
(2012/1/20) 
中学生が製薬会社での訪問学習を行いました。
医薬品は生徒たちも日常生活の中で使用する機会が多くありますが、それを開発・製造している製薬会社を訪問するのは初めて。研究開発には長い年月がかかることや、形状や用法などの面で使いやすいような工夫がなされていることを学びました。

医薬品は病気の治療や予防に効果があることは当然ですが、医薬品は消費者が使用方法を守ることが重要で、そのため用法を守ってもらうために使用説明書の内容や表現にたいへん配慮していることを知りました。

4月の新年度からは中学校の授業で、保健分野で「医薬品の正しい使い方」の授業が始まります。
企業訪問学習で直接ご担当者からお話を聞くことで、普段の教科学習にも役立ったようです。 
新年も「90分間」の素晴らしい学習機会を準備
支援活動10年、さらに多くの生徒のために
(2012/1/5) 
学校の学習活動サポートを開始して丸10年が経過しました。
「総合的な学習の時間」へのささやかな支援から始まった活動は次第にキャリア教育分野へと広がっていきました。
今では支援する学校も全国に広がっています。
学校の先生からの問い合わせや相談の電話も増えています。増えている理由は、キャリア教育のより一層の充実のためであること、及び中学校で行われている生徒の職場体験も含めて、学校での取り組み準備作業にかなりの負担感があるからでもあります。

サポートしている私たちは、その準備の大変さが十分すぎるほど分かります。
私たち自身がサポートしている企業訪問学習支援も、調査・情報収集に始まり、協力打診、学校及び受け入れ先との情報確認、訪問先(現地)確認など実はかなりの時間と労力がかかります。生徒が訪問して学習するために、手抜きができないことが数多くあるからです。
受け入れ先の企業の皆様に極力負担がかからないようにする配慮についても大切にしています。

私たちが時間と手間を引き受ける分、学校では事前学習など訪問学習のための準備を充実させてもらいたいと思っています。子どもたちにとって企業を訪問する「90分間」は、仕事をすること、働くことについて実際の社会で具体的に学べる絶好の機会です。その機会を準備するのは私たちですが、その機会を生かすのは先生と生徒の皆さんです。

2012年もご協力くださいます企業・団体の皆様への感謝を忘れずに、さらに数多くの生徒に素晴らしい学習機会を提供し、これまでの10年を振り返りながら活動内容をさらに充実させる年にしたいと思います。
子ども向け説明資料や教材を受託制作
分かりやすい表現・デザインで 
学校サポートセンターでは、企業・団体の依頼により児童・生徒向けのパンフレットや説明資料制作を行っています。 
生徒が企業の事業活動や製品・サービスなどについて理解しやすいように、分かりやすい表現で制作します。
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