訪問学習で企業の多様な顔を知る機会も
地域活動やCSR活動など
(2015/11/30)
訪問学習で生徒が訪問する企業で打ち合わせの際にいろいろなお話を伺うと、事業活動の知らなかった側面を発見する機会があります。

福祉施設を展開するある企業は、一部施設で他の機能を持つ施設を併設し、そのことによって施設相互の有機的な連携を図れ、相互の施設利用者に大きなプラス効果が見られるというお話を聞きました。
さらに定期的に地域住民とのイベントを通じて、地域と積極的に交流する機会を生み出す努力を続けておられます。
地域の一員としての存在をしっかりと作る仕事がなされています。
今では、普段から地域の人たちが集い、交流する場としての役割を担い、福祉施設の役割と共に町内会の一員としても活動しています。

企業訪問学習では、事業活動の一面を見るだけでは見えてこない面や、CSR活動など他の側面も紹介していただき、企業の多様な顔を知る機会になっています。
多様な視点から社会の変化を学ぶ
企業による学校教育への協力の輪の必要性
(2015/11/2)
 
東北地方の県教委の方と、先日キャリア教育についての情報交換を行いました。
様々なお話をしましたが、その中に、企業など外部の組織や企業人による学校教育への協力をさらに進めることができたら、という期待がありました。

言うまでもありませんが、従来から地域、学校ごとに近隣企業様や経済団体、青年会議所からそうした数多くのご協力を得てきた実績があり、学校教育に大きな貢献をしていただいているとのことです。

これまでのそうしたご協力に加えて、より多様な業種の企業、組織やそこで働く人の協力も得て、地域企業の皆さんと連携した協力が得られたら、という期待です。
ICTやグローバル化、サービスの多様化など時代の急速な変化に対応して、さらに幅広い協力を得ていくことが必要な時代だ、との認識です。

例えば、ネット通販によって流通環境が数年で劇的に変化し、工場の海外移転による地域雇用の大きな変化。さらに高齢化と福祉サービスの進化と人材育成など社会が大きく、急速に変わっていることが現実としてある、という切実感です。多様な視点から提供される社会変化、仕事環境の変化等の最新情報を知り、また多様な業種で働く皆さんの仕事への思いも学ぶことができたら、という願いがありました。 
民間企業の若手社員が「出張授業します」
高校生向けに実施    希望校募集中!!
(2015/10/6)
日本を代表する企業社員の方々による高校での出張授業が計画され、現在実施希望校を募集中です。

化学、機械、鉄鋼、繊維、商社など多様な業種の企業から、高校生と比較的に年齢的にも近い若手社員の皆さんが学校を訪問します。
社員の皆さんの日々の仕事内容や仕事への思いなど生徒の皆さんが「会社での仕事」や「働く人の思い」「厳しさ、やりがい」などが理解できるよう楽しく、分かり易く紹介します。
また、生徒さんとのディスカッションタイム、日本の先端技術に触れる授業などのプログラムも別途企画しています。

多くの人と部署が協力し合って行う大企業でのビジネスと仕事について学習できる絶好の機会です。
現在実施希望校を募集中で、希望される学校は下記までご連絡下さい。

※学校までの交通費や講師料などの費用は一切必要ありません。
※実施学校数に限りがありますのでご了承下さい。
※講師は1名又は複数名(2、3名)を予定しています。※時間は50分〜90分。
※実施日時等の詳細は学校と調整させていただきます。

お問い合わせは、特定非営利活動法人学校サポートセンター  出張授業担当まで。
出張授業窓口電話042-565-2212 
医療機器関連企業では常に勉強です
病院で使用するための準備とサポートも重要な仕事
(2015/9/13)
 
医療機器を取り扱う企業を高校生が訪問しました。
医療機器は最先端の医学の知見と科学技術が凝縮した製品です。その開発と製造には高い技術力が求められることはもちろん、厳重な安全性が保証される必要があります。

そして医療現場での機器の使用のための準備・サポートが必要です。医師など医療関係者に対して機能や性能についての正しい情報提供と、使用法についての十分な説明および訓練を提供する仕事が不可欠になります。
そのために社員の皆様は機器に精通しているだけでなく、常に最新の医学の知識を持ち、医師に対して的確な情報提供を行い、また医師からの情報や要望を理解して対応できる専門性が必要になります。

医療機器を扱う企業では、機器の研究開発といった仕事以外に、実際に医療現場で使用するためのこうした様々な仕事が協力し合ってビジネスが成り立っていることを学習しました。
中学、高校生向けにマナー教室開催
目的はさまざまでも学ぶことは相手への感謝と気遣い
(2015/8/9)
 
中学校や高校から依頼されてマナー教室を行っています。
今年も実施しましたが、学校毎に教室開催の目的は異なります。

中学校では企業訪問学習の事前学習として行います。
例えば、受付は約束時間に遅れないことはもちろんですが、早すぎてもだめで「10分前」受付を基本にして伝えます。なぜ早すぎがだめなのか、理解できるように説明します。
エレベーター内でのマナーにも触れます。中ではおしゃべりを少し我慢することなども、「なぜ」を伝えて意味を分かってもらいます。
マナー教室では「形」だけを伝えても、「してはダメな事」だけを羅列しても理解できません。

このほど実施した学校は高校で、進学や就職活動を意識した内容になりました。
相手に自分のことをどのようにすれば誤解なく、正確に伝えることが出来るのか、なぜそうしたほうが良いのか、などを学んでもらいました。

マナーといっても場所や目的、年齢によって異なりますが、生徒の皆さんにはマナーは相手への感謝、気遣いの表現であり、自分を正しく伝えるための玄関部分だということを理解してもらいます。
住宅建材メーカーで訪問学習
快適に過ごせ、災害にも備えた住まいづくりを支える
(2015/6/5)
 
住宅建材関連企業での学習活動は、生徒にとって毎日過ごしている家の建設のためには、各分野の多くの企業が関わり、そこで行われている努力・工夫を学ぶ機会になりました。
家族が住む住宅が高い技術力と知識・専門性を生かした建材を使って建てられていることを知り、同時に住宅作りの仕事の魅力を知る貴重な時間にもなりました。

生徒たちは、住宅には構造・工法によって様々な種類があることや、快適な住環境を生み出すため壁・内装といった住宅内部にも多くの工夫がなされていることを知りました。
自然災害が多い日本ではそれらに耐えることも求められ、また湿度対策など日本の気候への配慮、省エネ対策までも考えた住宅が求められています。

品質管理という言葉も知りました。建材製造には品質管理が徹底されます。大切な住宅を建設するために、使用する製品の品質は安全のためにも最も大切だと説明を受けました。
快適で安心、安全に生活できる住宅のために貢献することを目標にされています。

生徒たちは、住宅建設のためには多くの建材、設備・機器が使用され、それらを製造する企業が関わっていることを知り、住宅建設に関わる仕事の幅広さと、仕事の厳しさも発見しました。
ネットゲームの会社でグローバル化を発見
「外国人社員がたくさん働いていた」
(2015/5/11) 
ネットゲーム関係の企業では多くの外国人社員が働いていました。

企業訪問した生徒たちが驚いたのは日本人社員以外に海外から来た社員が働いている様子。
もっと驚いたのは、外国人社員の皆さんが日本語を流暢に話していて、会議などのコミュニケーションに不自由していないこと。

ご担当者から、日本に来る前から日常会話に困らない程度に日本語を身に付けて準備して来日することを聞き、さらに驚き。
ゲームが好きでどうしても日本で仕事がしたい、という意欲が中途半端じゃないそうです。

「グローバル化っていうこと」と生徒の誰かが言う。目の前でグローバル化の現実を学びました。 
インフラ関連の仕事と機関・企業
社会資本支える専門民間企業も訪問
(2015/5/4) 
私たちが普段何気なく利用している道路や橋、上下水道、港湾、そして日々の安心・安全を守ってくれる堤防やダムなど、公共インフラに関連する機関、企業で学習しました。
訪問学習を行う生徒が関連するさまざまな組織を訪問しました。行政機関や民間企業です。

インフラ関連の仕事のイメージは行政機関ですが、民間企業が工事を行ったり、また日々の管理の多くを支えています。
インフラ整備のための各種測量、調査から作ったあとの維持管理まで多様な仕事があり、専門の企業が多くの部分を担っています。

こうした専門企業はその多くは生徒が名前も知らない企業ですが、インフラを支える高度な技術や経験を持つ専門性があり、重要な仕事に大いに関心を持ったようです。
機械の保守・管理の仕事
技術力の自信と仕事の役割への誇りを学習
(2015/4/10) 
訪問先企業の仕事を学習する中で生徒が初めて知る仕事もたくさんあります。
このほど生徒が訪問した企業では、製造・販売した機械を常時管理してメインテナンスする仕事をしています。

企業で使用する産業用機械や輸送機械などは製品を販売して終わりではなく、納品後も多くの機械で保守・管理が行われています。
故障なく安全に機械を使用・運転するためには不可欠な仕事です。

仕事には高度な知識と技術力が必要とされますが、そのために技術者が数多く働き、常に対応できる体制を維持しています。
生徒にとって初めて知る仕事です。

技術者の皆さんが生徒に説明する言葉には、自分たちの技術力と仕事に対する誇りが滲み出ていました。
保守・管理という仕事、これからもそうした企業とその仕事を生徒に紹介したいと思います。 
運輸・物流の仕事のすごさ発見
多くの人が連携する仕組みと最新システムに驚き
(2015/2/24) 
日本経済の動脈部分を支える運輸・物流企業で生徒が学習活動を行いました。
陸、海、空で日々行われている仕事は日常風景の中に溶け込んでしまっていますが、そうした企業での学習活動には新たな発見がありました。

企業や個人の大切なモノを運び、保管する仕事には多くの人が関わり、緻密に組み立てられた流れに沿った正確な仕事が行われています。
最新の機械や情報システムを駆使し、社内各部署・拠点との確実な連携によって正確に管理され、運ばれる様子から仕事を新たな目で見ることができたようです。

生徒が訪問した企業でも、こうした仕事の流れ全体をビデオや説明によって学習し、複雑でありながらも工夫され、各所でミスを防ぐための仕組みが取り入れられ、膨大な量の仕事が進む様子を学習することができました。
「こんなにスゴイ最新の機械やコンピュータが使われているとは知らなかった」「モノがどのように運ばれていったのか道筋が細かく分かるシステムに驚いた」など初めて知る仕事内容が新鮮だったようです。 
ネット利用の安全教室開催に全面協力
新潟県・糸魚川市の小・中学校5校で、保護者も一緒に
(2015/2/12) 
新潟県糸魚川市で小・中学校5校を対象にしたネット安全利用教室を2日間にわたって開催しました。
ネットを使ったサービス事業を行われている企業から講師をお迎えして実現しました。

児童・生徒、教職員、保護者が3会場に分かれて参加、各会場にはNPO学校サポートセンターの小林高行理事も同席しました。

講義のはじめに小林理事は「今日はネットを上手にそして安全に利用できるように、専門家の講師の方のお話をしっかりと聞きましょう。そして大切な約束をしましょう。家に帰ったら、今日聞いたお話について家族の皆さんと話し合って、ネット利用の約束やルールを決めましょう」と子どもたちに学習のねらいを伝えました。

子どもたちはネットは安全に上手に使用すれば生活や学習に役立てることができ、また楽しむこともできることを理解した上で、講師の方からゲーム機やスマホを使用していて実際に起こったネット利用のトラブルや事件を説明してもらい、それらのトラブルがどのような時に起こったのかなどを詳しく知りました。

使い方次第で被害者にも加害者にもなってしまうことが分かり、またネットにうっかり個人情報を出してしまう怖さや、気軽な写真投稿だけでも個人情報が分かってしまいストーカー被害を引き起こしてしまう可能性があることなど、子どもたちにとって知らなかったことも多く、ネット利用の危険性を具体的に理解することができました。

「ネットを利用することは、日常生活で知らない場所に一人で出かけることと同じです」、お小遣いを管理するのと同じように「ネット利用の時間も管理するようにしましょう」、など講師の説明に一緒に受講された保護者の皆さんもうなずいていました。
   
「実践する」学びを大切にしている学校ではお話を聞いて終わるのではなく、受講後にさっそく子どもと保護者の話し合いが行われました。
聞いた話をもとにネット利用の注意を親子で確認すると共に、その場で家庭でのネット利用の約束、ルールが話し合われるなど、実践的なネット安全教室が実現しました。
これからもNPO学校サポートセンターではこうした学校での学習活動をサポートしていきます。

※写真は教室での講義風景(左)と小林理事の挨拶の様子(右) 
企業で働く人と生徒の交流の機会をサポート
一方的な講話でないスタイルで実施
(2015/1/31) 
企業社員の方から中学、高校生に仕事の話をしてもらうサポートをしています。

仕事内容や仕事の面白さ、やりがいなど仕事についての学習や、中学生、高校生時代にやっておいたほうがいいことなどを、生徒との質疑を挟みながら話し合い、交流する機会作っています。
先日は複数企業の方にご協力をお願いして実現しました。

一方的に講師が長時間にわたって話すスタイルではありません。交流テーマだけでなく、事前に話す項目も具体的に決めておきます。ですから司会は必要ありません。
講師がまず話をして、生徒はそれに対して質問や考えを伝えます。話す項目順に生徒とやりとりをしながら話を進めます。

講師は話す内容構成を考えたり、原稿を作ったり、話し方に特別な工夫をする必要もないので協力しやすい方法です。
生徒も事前に講師への質問を準備するなど、参加意識を持つ必要がありますので受身の気持ちでの受講では済まなくなります。
出版会社で見つけた多様な仕事シーン
大きな編集用モニタや置き菓子コーナーも驚き
(2015/1/29) 
中学生が出版社での訪問学習を行いました。
会議室での学習の後に行われた社内ツアーでは、訪ねた編集部の机の上に資料が数多く積み上げられていたり、新しい本のお知らせが掲示されていたりといった生徒の想像していた通りのオフィス風景がありました。

その一方で、すごく大きな画面のモニタの前で仕事をしている人がいたり、パソコンに向かってキーボードで打ち込む仕事に集中する姿、小さなコーナーに分けられたスペースでは担当者と来客の打ち合わせが行われていたり、電話を受けながら懸命にメモを取っていたり、たくさんのイラストをテーブルに広げて腕組みをしていたり、などの様々な仕事シーンを見ることができました。

最近のオフィスでよく見かける置き菓子を販売するコーナー、「絶対禁煙」の大きな表示も目に付いたようです。 
生徒は出版社の実際の職場風景を見て、仕事へのイメージが大きく変わったようです。
新年でついに10年目に入りました
学校サポートセンターの特定非営利活動法人としての活動
(2015/1/5) 
2015年も生徒のキャリア教育の充実へのご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
昨年も多くの児童・生徒が企業訪問学習、職業人講話、マナー教室、ネット利用安全教室などに参加しました。
そして新年も1月から出張教室がいくつも予定されています。

学校サポートセンターの活動はNPO になってから今年で10年目に入りました。それ以前の学校支援活動のころから数えると15年が経ちます。
学校の先生、生徒からの期待・要請に応えつつサポート内容に工夫を続けるうちに、活動期間も2桁の年を重ねることになりました。

私共のサポートに対して期待される学校、活動内容にご理解、ご協力下さる企業や行政機関の皆様に感謝申し上げます。
新年も頑張りますので宜しくお願い致します。