多くの皆様のご協力を得ました
今年一年のご協力に感謝申し上げます
2016/12/24
本年も多くの学校の学習活動をサポートして参りました。
小学生から高校生まで、都内や関西で、企業や公的な機関を訪問して普段体験できない学習の機会を得ました。
今年もご協力下さいました皆様に、改めまして感謝申し上げます。

準備にあたっては私たちが北海道から九州まで全国の学校に出向き、打ち合わせを行いました。
ようやく来年の実施計画の打ち合わせもほぼ終了させることができました。

そして新年早々からまた慌ただしく実施準備のための仕事が始まりますが、充実した学習活動になるよう努めて参ります。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
キャリア教育で文部科学大臣表彰
高校35校、教委11団体など
2016/12/05
文部科学省は第10回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰について、受賞校を発表しました。
各都道府県・指定都市教育委員会からの推薦を受け、文部科学省が決定しました。

受賞したのは宮城県黒川高等学校、中津川市立坂本中学校(岐阜県)、日向市立財光寺小学校(宮崎県)、小平市教育委員会(東京都)など小学校19校、中学校22校、高等学校35校、特別支援学校9校、教育委員会11団体、PTA団体等8団体。
受賞団体の推薦理由(一部および内容抜粋)は以下。

宮城県黒川高等学校は、地元企業や近隣の学校・大学等と連携・協力を深める中でキャリア形成をはかり,地域に貢献できる人材の育成に努めている。
中津川市立坂本中学校は、さまざまな行事や活動を「夢ノート」、「夢プロジェクト」と関連付けて教育効果を上げている。
日向市立財光寺小学校は、学校経営の根幹にキャリア教育を据えて日向商工会議所(日向市キャリア教育支援センター)と連携して、外部人材(よのなか先生)を登用した「よのなか教室」を活用した取り組みなどを展開している。
小平市教育委員会は、キャリア教育について平成24 年度から研究指定校を設置し、特に小学校段階におけるキャリア教育について継続的に研究し、その研究成果を市内外に発表している。
9年目の訪問学習ご協力、有難うございます
ご担当者のご丁寧な引継ぎで今年も充実学習
2016/11/2
 
過去8年間にわたって生徒の訪問学習にご協力いただいている企業に、今年も高校生が訪問しました。年に1度のことですが、企業の皆さんも生徒たちの訪問を楽しみにしていただいています。数多くの企業様にこのように長年ご協力いただいています。
今回訪問したICT関連企業では事業にしているソフトウェア開発について、どういった分野に関係する仕事をしていて、ソフトウェアが何に使用されることによってどのような役割を果たしているのかについて教えていただきます。
ソフトウェアの役割について具体的なシーンのご説明からスタートしていただくことで、生徒もソフトウェア開発という仕事についてイメージしやすいようです。

この企業様では過去に行った訪問学習の説明資料を毎年少しずつ更新しながら対応していただいています。生徒の学習に対応して下さるご担当者も異動で替わられますが、訪問学習の引継ぎはしっかり行ってもらっています。今年もご協力有難うございました。
 
知らない名前の会社で訪問学習
生徒がBtoBの企業の存在を知る瞬間
2016/10/13
 
生徒にとって、消費者を対象にした製品を持つ企業ではなく、主に企業を対象にした製品やサービスを提供している、いわゆるBtoBの仕事をされている企業は、事前学習をするまで名前も事業内容も未知の存在です。

このほど化学品原料を供給されている企業で生徒が訪問学習を行いました。
本社会議室で会社説明ビデオを観た後、社員の皆様から自社の製品がどのような分野・業種の何に使用されていて、どのような役割を果たしているのか、などについて説明を受けました。

また自社の強み、自信がある技術や品質についての熱心なお話も聞きました。
生徒たちは事前に会社について調べた上で訪問しましたが、それでも学ぶことの多くが初めてだらけの学習です。
「今まで皆さんが製造される製品がいろいろな分野で使用され、すごく大きな役割を果たしていることをぜんぜん知りませんでした。このあいだ家で新聞を見たら知らない会社が他にもたくさんあることを知りましたが、そうした会社が社会を支えていることは発見でした」
生徒たちにとって訪問学習が社会の見方を変え、視野を広げる大きなきっかけになりました。
 
小学生が社会の変化と仕事の役割学習
プロの仕事と工夫・努力も知る
2016/9/6
 
このほど小学生が専門的な仕事について学ぶ活動を行いました。
国家資格を持ち、経験を積んだ皆さんが毎日仕事に真剣に取り組んでいる様子や、仕事の役割、仕事への思いについて学習する機会です。

社会の少子高齢化が進む中、皆さんの仕事の役割がますます重要性を増し、活躍する場が広がっていることを知りました。
海外の現状と比較することで日本でもさらに働く人やネットワークを大幅に充実させる必要性があることなど、子どもたちにとって初めて聞くことも多くありましたが、熱心にお話に聞き入り、懸命にノートを取る様子が見られました。

仕事で使用する大切な器具や用品も、何にどのように使用するかの説明受けて触れることができたので子どもたちは少し興奮。
また、働く皆さんのちょっとした工夫や気遣いなど、プロならではの仕事ぶりにも子どもたちは興味を引かれたようで、充実した「仕事学習」の時間になりました。
訪問学習では、知識としての情報だけでは知ることができないことを数多く学び、実感することができます。
訪問先で食品ロスについても学習
企業の社会貢献や社会的課題解決への取り組み
2016/8/3
 
企業訪問学習では各社の事業活動や皆様の日々の仕事内容についての学習のほかに、社会貢献活動などについて学ぶことがあります。

会社としての強みや特徴を生かした社会貢献の取り組みを行っている事例や、社員の皆様が自主的に取り組み、それを会社として応援している事例などさまざまな活動を知る機会にもなっています。

食品を取り扱う企業では食品ロスに対して真剣な取り組みを行っています。
その解決のために生産、流通、あるいは制度面から食品ロス低減に努力したり、フードバンク団体との連携も増えています。

生徒たちは社会的な課題に対する企業としての努力と工夫の現状を知り、事業と並行して行われているこうした企業の取り組みの姿に驚きます。
 
小学生も企業や行政機関で訪問学習
冒頭の地元紹介・地元自慢のプレゼンが大好評
2016/6/23
このほど小学生が都内で班に分かれて訪問学習を行いました。
民間企業だけでなく行政機関も訪問、仕事の役割や仕事の工夫、やりがいについて学びました。

小学生の場合は、冒頭の各人の自己紹介後に、学校や地域の紹介を全員が分担して行います。
一人ずつ、住んでいる地域の観光地や特産品、お祭り、地域自慢をメモも見ずに紹介します。
5分ほどですが子どもたちのしっかりした「プレゼン」がどこの訪問先でも、いつも大好評です。
「いつか機会がございましたら、ぜひとも私たちの住むすばらしい○○にお立ち寄りください」。

その後のご担当者の説明も熱心にノートに書きます。少し難しい言葉もとりあえずひらがなで書きます。
こうして1時間半の学習が終了、オフィス内またはビル内施設の見学もして普段訪問できないオフィスでの貴重な体験をします。

また来年、先輩の活動を小さな後輩たちが引き継ぎます。
ネットを使ったビジネスを学ぶ
「多くの企業との信頼と協力が必要な仕事」
2016/6/14
 
インターネットを活用したコンテンツ事業、商品販売などの事業を展開する企業で生徒が学習しました。
この中でネット通販は今では生徒たちもよく知るビジネスです。

しかし生徒たちはその仕組みはよく知りませんので、ご担当者から分かり易く説明を受けて理解を進めました。
商品の販売、確実な発送のためには、自分たちの商品の仕入れや管理だけでなく、外部のメーカーや小売店とのしっかりした情報のやり取り、共有が大切なことを学びました。
高度な情報管理、日々の確認も大切です。

こうして拡大するネットによる商品やサービスの販売の現状を知り、ネットの力のすごさも感じました。
ある生徒から「会社の仕事は何業界にすればいいですか」と質問。
ICT
を駆使、コンテンツなどのサービスを提供し、日々大量の商品を販売しています。さらにパートナー企業との協力で高度な物流網を駆使する仕事は、分類しにくいビジネスです。
研究開発の仕事を学ぶ
関係者とのコミュニケーションがとても大切です
2016/5/1
 
子どもたちの訪問学習先で製品の研究開発のご担当者様にご対応、お話いただきました。
中学生にとって研究開発の仕事は、ずっと研究室の中で行われているイメージだったようです。

しかしお話を聞いて実は他の部署や外部の協力企業、専門家との打合せ会議、仕事の計画管理や報告など様々な仕事があることを知りました。
さらに研究開発を進める上でこうした仕事が大変重要で、関係者とコミュニケーションを図りながら推進していることを知ることができました。

仕事に対する誤解や想像に基づくイメージを変えることができるのも訪問学習の成果です。
 あっと言う間に活動開始15周年
これからも宜しくお願い申し上げます
2016/4/4
2001年初から子どもたちの訪問学習のサポートを開始して15年が経過しました。
NPO法人となってからでも今年3月が10周年でした。

チョッとしたお手伝いのつもりでスタートした時はここまで本格的にサポートする考えはなかったのですが、
活動を積み重ねるにつれて企業様など訪問学習先の理解も増え、社会の多様な業種・企業の存在と多様な働き方を多くの
子どもたちに知ってもらいたいという願いが叶いました。
限られた情報だけで判断するのではなく、広く社会を見れば自分に合った仕事が必ずあるに違いありません。
そのきっかけになるよう努力しています。

毎年のことですが春から初夏にかけては秋の学習活動、秋は翌春の学習活動の準備といったように、
いつも準備作業が途切れることはありません。
今年も多忙な状況になっています。
しかし、そんなことに音を上げることなく、これからも全国各地の多くの子どもたちの貴重な体験を、
自らも楽しみながら実現していきたいと考えています。
 
機械メーカーでの学習
部品の多さと油圧の仕組みに驚き
2016/3/3
 
機械メーカーといっても大変幅広い業種です。
建設機械、産業機械、精密機械などいくつかの機械メーカー様を中学・高校生が訪問しました。

大きな機械が多いため、本社会議室などでは実物を見ることはできませんが資料や映像などを通じて学習します。
一部の部品を見せていただくこともあります。
ある企業様では、1つの機械に使用されている部品がずらりと紹介されました。
細かい紹介ではなく、あくまでも概観ではありますが、その数と種類の多さに生徒たちは驚いていました。

精巧に作られたこれらの部品を正確に組み立て、綿密な検査を経て製品として納品されます。
こうした驚きがある学習も訪問学習ならではです。

また油圧の仕組みの説明にも驚きます。
小さな力を大きな力に変えて機械を動かす装置、工夫が様々な産業の力になっていることも学びます。

訪問学習は一度に大人数が対象ではなく、数人の生徒に対する学習活動です。
そのような条件の中、企業の皆様のご協力によって、生徒に少しでも日本の産業の魅力、企業の事業・製品の特徴、仕事内容に興味を持ってもらえることを願っています。
学校への出張授業で調整が増える時期 
4月以降の計画作りで
2016/2/22
最近、ある学校で年に何度か企業の方が出張授業を行う企画の実施概要が固まりました。
学校までは都内から少し距離はありますが調整ができました。

2月、3月は学校や学習にご協力いただいている民間企業のご担当者との情報交換・ご相談・新年度の学習の打ち合わせが多くなる時期です。
共に4月以降の新年度の学習活動に関するものですが、学校からは企業や専門家のご協力を求める内容で、今年度の状況を踏まえて新年度にご協力を得たい内容のお願いがあります。授業や教科外で学習活動の中に組み込む希望です。

一方の企業ご担当者からは製品や専門性を生かして学校の学習活動に協力したいというご相談です。
どちらも提示されるテーマは様々ですが、大きく分けるとキャリア教育、モノづくり、環境教育、ネットリテラシイ、マナー、医薬品の正しい使用などです。
授業内容はもちろんですが実施時期や都内から学校への移動などの課題があり、調整項目も多々あります。
地方の学校と企業・専門家の皆さんとの接点を生み出すことも大切な仕事です。
ホイッスルを通して工夫を学ぶ
スポーツの影の主役を作る仕事

2016/2/10
企業訪問学習では、生徒がご担当者の説明を聞いて初めて知ることがたくさんあります。
少し前ですがスポーツ関連製品の企業でホイッスルの話を聞きました。

スポーツによってホイッスルの形も音も異なりますが、それには意味があることが分かります。
屋外か屋内か、会場の広さ、競技や吹く場面によって音の大小、出し方も違います。客席からの応援や歓声の中でも聞こえるように使用します。

ホイッスルは音によって審判からのメッセージを選手に伝えるためのものですが、使用する審判の負担も考慮した工夫がなされています。
試合中、瞬時に吹きやすいように競技によってグリップやホルダーも異なります。
サッカーのようにフリップグリップで手指の間に挟んだホイッスルを、瞬時にクルリと持ち直して吹くようにしているものもあれば、競技によっては長時間口にくわえたままの場合もあります。その場合は口、歯への負担を減らす工夫がなされ、噛み口に柔らかいカバーを付けて負担を減らすなどしています。

生徒たちはモノづくりの面白さ、仕事の工夫についての学習と共に、スポーツを少し違う角度から楽しむ視点も学びます。